HWAC 広島勤労者山の会

  

   これから夏です。地球温暖化に伴う異常気象により、毎年猛暑となっています。
  熱中症の予防と応急処置を理解して、安全な登山に心がけてください。
  特に「里山」こそ注意が必要です。
  大山での死亡事故報告が「総務省消防庁」のHPに掲載されています。

熱中症とは総称で、最も重いものが「熱射病」で、死亡事故につながります。
登山やクライミングによる熱中症事故は、「無知と無理」によって健康な人に生じるもので、適切な予防処置を講ずれば防げるものとされています。

熱中症には次の病型があります。

1.熱失神 皮膚血管の拡張によって血圧が低下し、脳血流が減少しておこるもので、めまい、失神などがみられる。顔面そう白となり、脈は速くて弱くなる。

2.熱疲労 脱水による症状で、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気などがみられる。

3.熱けいれん 大量に汗をかき、水分だけを補給して血液中の塩分濃度が低下した時に、足、胸、腹部の筋肉に痛みをともなったケイレンがおこる。

4.熱射病 体温の上昇のため中枢機能に異常をきたした状態で、意識障害(応答が鈍い、言葉がおかしい、意識がない)がおこり死亡するケースが多い。

熱射病

予防方法

1.十分な水分補給をおこなう。(スポーツドリンク等の塩分を0.2%程度含有したもの)
2.衣服の素材は「吸湿性や通気性」のよいものにしましょう。
3.塩分を多く含む食品を携行する(乾燥梅など)
4.アイスパックを個人装備として、必ず携行しましょう。
5.CLは責任を持ってパーティー全員に気を配り、「あせらず、急がず」の気持ちで無理をさせない。

応急処置

1.熱失神と熱疲労
  涼しい場所(木陰など)に運び、衣類をゆるめて寝かせ、水分を補給すれば通常は回復します。
  吐き気や嘔吐などで水分補給ができない場合には、病院で点滴を受ける必要があります。

2.熱けいれん
  生理食塩水(0.9%)を補給すれば通常は回復します。

3.熱射病
  死亡の危険がある緊急事態です!
  体を冷やしながら一刻も早く救助要請をおこなう必要があります!
  いかに早く体温を下げて意識を回復させるかが予後を左右するので、現場での処置が重要です。

  体温を下げるには!
  水や濡れタオルを当てて扇ぐ方法、首やわきの下、足の付け根のなどの太い血管のある部分にアイス
  パックをあてる方法が効果的です。
  
  意識障害は軽いこともありますが、応答が鈍い、言動がおかしいなど少しでも異常がみられる
  時には「重症」と考えて処置しましょう。


熱中症と登山

  1998年の統計によると、運動種目別熱中症発生件数で2番目に多いのが「登山」です。


効果的な水分補給方法

  大量に汗をかいているときに発汗量に見合った量の飲水が起こらない!
  水だけを大量に飲むと、血液中の食塩濃度が薄まり、それ以上水が欲しくなくなります。
  同時に余分な水分を尿として排泄する反応が起こり、その結果として体液の量を回復することが
  できなくなります。
  水分補給時には、必ず塩分補給を行うことが重要です。


  参考文献:熱中症予防ガイドブック (財)日本体育協会 発行

  日本赤十字社のHPへ
   ケガや病気の応急処置方法は日本赤十字社のHPをご参照下さい。

  リンク : 熱中症予報「バイオウェザーサービス」


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